作品名
「王立宇宙軍 オネアミスの翼」’87年度作品
監督
山賀 博之
出演
- 森本レオ(声)
- 弥生みつき(声)
あらすじ
水軍のパイロットになって空を飛びたいと夢見たシロツグ(森本レオ)
は、学校卒業時に無理だというのを自覚した。その代わりに入ったのが宇宙
軍。特に何をするでもなく、規則も守らない劣等生のシロツグであった。
偶然、町でチラシを配っている美しい少女リイクニ(弥生みつき)に出会
った。彼女は神を信仰する純粋な少女であった。彼女と話しているうちにシ
ロツグも宇宙に夢を見始めた。そんなある日、オネアミス国の宇宙軍で人類
初の有人人工衛星を打ち上げることになった。その飛行士に立候補したのが
シロツグだった。周囲のあざけりを他所に、シロツグは文武とも成長を遂げ
ていく。
お勧めポイント
メンタルビデオクラブ初のアニメーション登場です。
森本レオさんの語りと坂本龍一さんの楽曲のコラボレーションといえば、
どんな作品かは予想できると思います。この物語の全編を通して心地良く見
れます。特に冒頭のシーンと音楽が最高です。
もしかしたら死ぬかもしれない、という不安の中、愛しのリイクニとの旅
立ちのシーンは哀愁が漂っています。
いよいよ発射という時に、ロケットを乗っ取ろうとする国が攻めてきて、
発射中止かという瀬戸際で、シロツグの叫びにメンバーが団結して発射を決
行するシーンも見ものです。また、発射時の画面の美しいことも際立ってい
ます。美しいといえば、宇宙から見た地球も美しく描かれています。
ラストシーンで太古から現代まで走馬灯のように流れていく映像も鮮や
かです。シロツグの祈るメッセージも涙物です。
この作品に携わったスタッフの多くは20代の若い人でしたが、その熱意
が作品中にも感じる取ることができます。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★


