作品名

「1秒先の彼女」 2020年度作品

監督

チェン・ユーシュン

出演

  • リー・ペイユー
  • リウ・グァンティン

あらすじ

 台湾で恒例の七夕バレンタインの翌日、派出所に女性が駆け込んできた。「1日が消えた」と奇妙な申告だ。真っ赤に日焼けしているが、家で寝ていたという。警察官も真剣に取り合わなかった。

 この女性の名はヤン・シャオチ―(リー・ペイユー)。郵便局で働く30歳の女性で、平凡な毎日を過ごしていた。郵便局に来る客は、見合い相手を連れてくるお節介オバさん。もっともこれは隣の美人同僚にばかりだが。毎日、切手を買いにくる変人:ウー・グアタイ(リウ・グァンティン)だ。そして公園で知り合ったダンス講師のウェンソンは、ヤンを目当てにやって来るようになった。

 ヤンには不思議なところがあり、一足先に行動するのだ。100m競争では号砲前に飛び出したり、映画の笑えるシーンは1秒早く笑いだしたりした。分かっているけどそれを止められないジレンマを持っていた。

 ダンス講師のウェンソンはハンサムで高身長、会話も楽しく、ヤンはデートの申し出に駆け引きもなく、あっさりと同意した。

 七夕の日、これは台湾では若い人たちのバレンタイン日とされている。ヤンは当然ウェンソンとデートすることにした。だが待ち合わせの場所へ向かうバスの中で記憶が途絶えた。気づくと自分のベッドに服を着たままだ。でもその朝は七夕バレンタイン日の翌日になっていた。

 自分の大切な1日が消えていた。

お勧めポイント

 台湾発のラブ・コメディ作品です。

 人より1秒先に行動してしまう人という前提に驚く、というより笑ってしまいます。たとえ話をいくつか紹介してくれますから、理解はしやすいです。

 でも消えた1日はどういうことかは、本当に理解不能ですよね。安心してください。物語後半で、これがどういうことかを、これも分かり易く説明してくれます。

 原題は「消失的情人節 (英語ではMy Missing Valentine)」ですが、この漢字を使って各章の物語は進みます。漢字文化のある日本でも、よく考えたなと感心してしまいます。

 消えた1日のシーン、この映像、どうやって作ったの?驚きと美しさに見とれてしまいます。おとぎ話を見せられているようで、涙がシーンの1秒遅れで流れます。1枚も目を開いた写真がない彼女が、ステキな笑顔で写るのも感動します。

 エンドロールも必見です。ここで流れる音楽の歌詞がまた泣けます。しかも3曲流れます。2曲目で?、なるほどとなり、では3曲目はどうなるの?やはりそう来たか!という流れです。

 日本でも馴染み深い七夕の日、こんな物語を楽しんでみませんか!

ポイント

笑える度   ★★★★
ファイト度  ☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★★★