No.736 なんとなく、クリスタル
「なんとなく、クリスタル」 1981年度作品
松原 信吾
由利(かとうかずこ)は、淳一(亀井登志夫)と青山の高級マンションで同棲している。由利の両親は海外勤務中だ。
由利も淳一も大学生だが、由利はファッションモデルを、淳一はプロのミュージシャンとして活躍している。
由利は街中で時々見かける30代の女性が気になっていた。あんな30代に慣れたらなという憧れがあり、彼女の立ち振る舞い、出入りしている店、そのすべてが由利の未来だ。
淳一はライブツアー中。由利に声を掛けてくる男は多いが、それを軽くあしらうのも手慣れたものだ。でもなんとなく、ナンパされて一夜を明かすこともあった。
淳一が帰ってきた。ミュージシャンはモテる。ツアー中もそうだろうが、それは東京でも変わらない。しかし今度の相手は、由利の直感が危険を伝えた。
作品名を見るだけで懐かしく思う人も、「クリスタル族」って聞いたことがある人も、全然知らないという人も、ぜひご覧になってください。
観たいなと思っても見れない時期が長かった。たくさんの洋楽がBGMとして聴けるのですが、そのどれもがヒット作。その関係で本作をソフト化しようと思っても、著作権の関係で、それが実現してませんでした。
「あ、この曲聴いたことがある」というのが何曲かあると思います。あるいは「真夜中のドア」のように(本作には登場しません、念のため)、知らなかったけど、SNSで初めて知ったという人にも興味を惹く一曲に巡り合える可能性が高いです。
本作を観て、良いなと思った曲をメモしてください。まずは冒頭にいきなり登場する「I GO CRAZY」が、この作品を一番思い出させる曲です。
残念なのは、本作はモノラル音源です。ネットならステレオで聴けます(「なんとなく、クリスタル」でまとめてくれているのを発見しました)。本作が親切なのは流れる曲のタイトルが画面にも表示されます。
主演は「かとうかずこ」さん、この名前とこの作品が私は記憶していたのですが、いつのまにか「かとうかず子」と改名されてました。乙女心を表すアップシーンは素晴らしいです。セリフもなく、ただ表情だけで惹きつけられます。
彼氏役の亀井登志夫さんですが、あまり知らないと思って調べましたら、本当にミュージシャンで、現在は作曲家だそうです。だから本作でもご自分の曲を歌うシーンがあります。
さて物語は、誰もが知っている名曲と共に、感動的なエンディングが用意されてますよ。
昭和ってどんな時代と思われる人、懐かしいなと思う人、ぜひ本作をご覧になってください。
笑える度 ★★
ファイト度 ☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★
