No.742 タイム・マシン 80万年後の世界へ
「タイム・マシン 80万年後の世界へ」 1959年度作品
ジョージ・パル
1899年世紀末のロンドンで、科学者ジョージ(ロッド・テイラー)は憂いていた。自分には現世界で興味がもてることがないからだ。
博士や友人を招いて発明したタイムマシンの公開実験を披露した。実験は大成功で友人たちの目の前でミニチェアの試験機は未来へと旅立った。
だがこんなマジックが何になるのかと博士たちは冷ややかな言葉をジョージに浴びせた。向かいに住む友人のデヴィッド(アラン・ヤング)だけは温かい言葉をかけたがジョージには気休めにしかならなかった。
実はタイムマシンの実機は完成していた。友人たちが帰った後、ジョージは実機を試してみる気になった。ジョージは戦争など時代の変化を確認することができた。とうとう人類の姿が消えてしまうのも知った。
その先はどうなるのかを知りたくなったジョージは、さらに未来へと進んだ。タイムマシンに衝撃が走り、80万年後の世界へとたどり着いた。
タイムマシンを降りて野原をさまようと、ここには人間らしき人々が暮らしていた。だがみんな無機質な行動を繰り返すばかりだ。川でおぼれかけたウィーナ(イヴェット・ミミュー)を助けたことから、この時代のことを少しずつ知ることができた。
大昔に観た記憶でも、本作のラストを覚えてました。タイムマシン映画と言えば、本作が思い出されます。H・G・ウェルズさんのSF小説を映画化したもので、これ以降も公開されています。その影響か「80万年後の世界へ」という副題も付けられたようです。
今、改めて観てみると、あらすじでも書いたタイムトラベル中の進化に興味をそそられます。1895年発表された小説ですが、物語どおりに未来を憂いていたのですね。その的確な表現に引き込まれます。『未来を予言した人』ともH・G・ウェルズさんは呼ばれています。本作のジョージはH・G・ウェルズさん自身を描いたとも言えますね。
タイムマシンから見えるショーウインドーの流行りの服の変化が楽しいです。
80万年後の世界へ降り立ったジョージは、未来の人類へ質問を連発します。価値観、倫理観、どれひとつとして21世紀に暮らす私たちにも理解しがたいことばかりです。そこには長い歴史が背景にあるからです。
さて、皆さんも考えてみてください。本作の最後、ジョージは80万年後に新文明を作るため3冊の本を持っていきます。あなたならどんな3冊を選びますか?
笑える度 ★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★★
